今日は６月７日、毎年迎えるえんどうの収穫の季節ですが、私には大きな思い出があります。
　６２年前の今日、昭和２０年６月７日、折からのアメリカ軍の空襲で、全てを失った日でもあります。　それは、硫黄島を出撃したB２９による大編隊の爆弾で戦争の悲惨さをしみじみ感じたものです。
　余談になりますが、当時中学生でありました私は、空襲警報の発令と共に授業は中止となり、その直後立派だった体育館と武道館が焼失、傷心のあまり家路へと向かいましたが、その途中、阪急豊中駅付近で電車が横倒しとなり、付近（現在の刀根山道沿い）は１トン爆弾により大きな穴がいくつも出来ていたのを覚えております。
　豊中南部では神崎川沿いに爆弾と焼夷弾の集中攻撃により大きな惨状で我が家も倒壊寸前でした。
　大阪の空襲で記憶に残るものには、いくつもありますが、その中でも昭和２０年３月２１日大阪市内の夜襲で、遠くから見える度重なる閃光におののき、翌日には完全に焼尽と化しておりました。
　また、終戦前日の８月１４日大阪森之宮にありました砲兵工廠の集中爆破、辛うじて大阪城の天守閣は残りましたが、大阪の街を轟音で包みました。
　戦況も厳しく敗戦も色濃くなって参り、完全に制空権が米軍に移りました５月以降は、連日グラマンやロッキードＰ３８戦闘機の機銃掃射を何度も経験いたしました。
　そして今日、自由と飽食の中で過す者にいくら戦争の悲惨さを語っても中々届かないのが現状です。
　ロータリーソングの「奉仕の理想」の中にある世界の永遠の平和の歌詞は、私にとり人一倍大きな価値があります。

　ロータリー親睦活動月間
　　　　　　

　　　　　　　　　　親睦活動委員会　　　荻野　恭三　委員長