２００６〜２００７年度RI会長、ウィリアム・B・ボルド氏のテーマは「率先しよう」で、ロータリーの友６月号の会長メッセージとして、ロータリアンに「自分達のクラブや地域社会で問題をそのままにしておいて満足はしていません。私達がしなければと問い続ける人種なのです」と問いかけておられます。
　私もロータリークラブの一員として且つ、また社会福祉協議会の運営を預かる一員として、世界一の長寿国を誇り、人格、人権を重視する現代社会にあって、社会福祉協議会の役割が、地域社会にどの程度認識されているのか、自問自答の毎日ですが、難問山積が現状です。
　高度成長期、土地の高騰と個人のマイホームブームが重なり、三田市は空前の活況を呈し、１０年間人口増加率連続日本一を記録いたしました。
　それから約１５年、小泉改革によって地方行政は厳しい財政難となり、加えて高齢者や障害者に対する厳しい施策は「苛政は虎よりも猛し」の諺のように、美しい国日本は霧の彼方にあります。
　社会福祉協議会の運営も、当時は市におんぶに抱っこの状態でしたが、財政の厳しい現在、自主財源の確保が当面の大きな課題となっております。
　職員の意識改革、業務の効率化、関係団体との連携強化、会費の増額、自治会への加入促進、福祉制度の見直し、無駄の排除、読まれる社協だよりへの改善等々、あまたある課題をどのように解決して行くのか、先輩の積み残した荷物との挑戦が続きそうです。
　ウイリアム・B・ボルド会長のメッセージの中の含蓄のある見出し、「ニーズを見つけ出し成し遂げる」「これからも大きな宿題を」の実践に向けて総力をあげて取り組みたいと思います。

　会員卓話　　　　
　　　　　　　森本　武彦　会員

　　　　　日蓮宗大本山本圀寺第102世貫主
　　　　

　　　　　　　　　　　吉田　宏遠　倪下