外部講師卓話
湊川短期大学教授 岡崎 祐史 様
「第2のヤワラちゃんを 三田から育てたい・・・」
世界に通用する、柔道選手を育てるにあたって、
自分流の指導法をお話したいと思います。
指導法には、ふたつのタイプがあります。
カリスマ的指導法 と スパルタ的指導法。
しかし、私はそのどちらでも無い、お兄さん的な感覚で、生徒の心をつかむ指導法をとっています。
私は、1年を周期として1年かけて指導して行きます。
教える指導 は素晴らしいけれど、アーしろ コーしろ と言ってしまうと、自分のやってきた柔道になってしまう、十人十色になるのでなく、十人一色になってしまうのでないか・・・と懸念します。強くなってくれるのを、じっと待ち、長い時間をかけて育てます。
自分は、触覚で感じる こと を大事にしたいので、ひらめかない間は指導しません。細かい指導もしません。
天理中学からの10年間の学生時代に、優勝することが出来なかったので、あえて自分の思うことと、反対のことを言うようにします。勢いに走ってしまいそうな時は、あえて我慢を伝えたり・・・
過去を振り返ってみますと、2位、3位になった満足で心にかげりが出ました。今はたとえ3位になっても満足するな と言い聞かせています。
ある生徒に、1年間「お前は勝てる・・・お前は勝てる・・・」と言い続けたら、本当に勝てたことがあります。暗示をかけると、優勝できるのです。
心技体のどれか一つかけた生徒に対して、かけているモノを強化させる のではなく、秀でた所を伸ばすように心がけています。長所を引き出して、褒めて育てるのです。
優勝をさせて頂いておりますが、少し余裕も出て参りました。 8年後位に三田よりよい選手が出てくれるのではないか・・・「三田から ヤワラちゃんを」と期待しています。
見守ってください。
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