卓話 小林加奈子様 ロータリー財団奨学生
今回文化研修生として 6ヶ月間ニュージーランドへ行かれることになりました。 ニュージーランドの歴史や地理 食生活などについて話していただきました。 その中で1年半前にニュージーランドの語学学校に三週間通われたときのことを 紹介させていただきます。
大学に入った初めての夏休みに念願の語学留学を実現することが出来 費用や手続きを自分で何とかし 先輩や先生 インターネット等から情報を得たのですが 「ホームステイはあたりはずれがある」 「行ったって日本人ばかりで意味が無い」 「1ヶ月くらいの短期間じゃ英語は伸びない」 などという不安因子が大きくなり 語学留学というものを批判する人に出会ったりと やっぱりやめようかなぁ・・と何度も思ってのですが 自分で行って確かめてくればいいや 初めて海外に行くのだからきっと何か得られるはずだと信じることにしました。
その「ホームスティにあたりはずれがある」と言うのは本当で 私たちのような留学生を受け入れるホストファミリーは語学学校から週単位でお金をもらうのですが アメリカではホームステイを受け入れることをビジネスにしている人も居て 聞いた話では ホームステイ中 家族の人と一緒に食事をしたことが無かったり 朝ごはんが極端に少なかったり ホストファミリーと会話する時間がほとんど無かったり と言うこともあるようです。
語学学校が「日本人ばかり」と言うのは もうどこへ行っても同じ事で 仕方ないようです。 ですから いかに日本人と日本語で会話をせずに過ごすかが重要になってきます。
実際 私が行った語学学校では いつも日本人同士が集まって 日本語で話しているといった光景がよく見られました。 英語を勉強しに来ているのだから 日本語を話すべきじゃないと言う人と 日本人なんだから日本語を話して何が悪いって言う人の間で 時々言い合いになったり 分裂していたりってことも有りました。
「短期間じゃ英語は伸びない」と言うのは個人差があるのでなんとも言えませんが 実際に行ってみて感じ 今思うのは 語学留学で得られるものは 「英語の上達」と言うもの以上に そこで出来た友達や ホストファミリーとのつながり 異文化圏での生活経験や 自分自身のチャレンジ精神の成長といったものの方が大きかったように思います。