社会奉仕委員会担当
卓話 「NPO法人WELnetさんだの取り組み」
特定非営利活動法人 WELnetさんだ
代表理事 小杉 崇浩様
障害のある人の 地域生活を支える社会資源のひとつとして NPOの活動が注目されています。 それは NPOが実際に地域住民の手によって作られたものであり 地域のニーズにきめ細かく対応できることに対する期待があるからでしょう。 私たちのWELnetさんだも 地域で生活する障害のある方の素朴な希望から生まれました。 それは 「いつでも 困ったときに すぐに駆けつけてくれるような 気軽に頼めるサービスがほしい」と言うものでした。
これまでも 地域生活を支えるための専門的な援助は存在していました。 しかし それらの専門的な援助は 限られた時間と場所の中でのみ提供されるものがほとんどであり それらの援助の間をつなぐ役割は その多くを家族に頼っているという現実があったと思います。
今後 障害のある人が自分らしく生活できる街づくりを目指すためには 利用者の生活に合わせてサービスを統合して提供するというケアマネジメントの仕組みが必要です。 そのために 既存の制度やサービスを組み合わせるだけでなく ここのニーズに対応する為の新しいサービスの創出が求められます。 NPOに期待されているのは まさしく地域のニーズに沿った柔軟な取り組みです。
ひとつのNPOに出来ることはわずかですが 小さなNPOが盛んに活動しているような町が きっとどんな人にとっても自分らしい生活を送ることが出来る町なのだと思います。
1.WELnetさんだの取り組み
既存の制度の枠にとらわれないサービス提供・・・ニーズを最優先
市民の自主的な活動の場として・・・所属組織を超えて 多様な立場の市民が参加
2.今後の取り組み・・・支援費制度における指定事業者として
利用者が選択し 契約する制度・・・選択肢の拡大の必要性
利用者指向のケアマネジメント・・・インフォーマルサポートをどう取り入れるか
3.連携の可能性
行政との連携・・・モチベーションの維持の為に=計画段階からの参画が必要
専門機関との連携・・・既存の専門機関では対応できない隙間を埋めていく役割
他のNPOとの連携・・・それぞれの得意分野ごとの役割分担と共通課題の解決