卓話 新世代委員会 谷郷委員長
先日 ダウン症の子供たちの楽団 「あぶあぶあ」 を主催されている東野洋子先生のミュージカルをみてまいりました。 子供たちの生き生きした姿に感動を受け また先生の指導の素晴らしさに 強い感銘を受けました。 本日はビデオを交え 子供たちの素晴らしさをご覧いただき 先生の活動を報告いたします。 会員の皆様も 是非機会をみつけて見に行っていただきたいと思います。
(以下 楽団「あぶあぶあ」発刊の冊子より抜粋)
この愛をあなたに
楽団あぶあぶあ&ミュージカルLOVEの舞台の魅力は プレーヤーたちの人柄がにじみ出ているところにあります。 彼らの内面には人の幸せを自分の幸せとして感じる優しさと 聡明さが溢れています。 きびしいハンディの為に 彼らは人生の全ての局面で 人知れず多くの努力と忍耐を余儀なくされています。 その壮烈な毎日の中で彼らの多くは 人間の幸せについて特別にするどく純粋な感性を持つのだと思います。 作品づくりや練習は 人一倍時間がかかります。 でも だからこそ 話し言葉を持っていなくても 身ぶり手ぶり まなざしと すべてを心の言葉として受けとめ じっくりと時間をかけて みんなで話し合いながら創っていきます。 つたなくともゆっくりとした時の流れの中でねられ やがて彼ら全員のものとして人柄がにじみ出た作品が生れます。 このようにして 彼らの普段の生活や 仲間と分かり合おうとする気持ちの中から生れる作品と表現は 「人々の祈り」そのもので 人の幸せを願う彼らのパフォーマンスのもつ普遍性と人間の可能性に心打たれます。
多くの人々が癒しを求める今の時代にあって 人の幸せを自分の幸せとして感じることの出来る彼らの人柄と表現が人々に必要とされていると感じます。
楽団あぶあぶあ&ミュージカルチームLOVEのプレーヤーたちと同じ心をもつアーティストたちは世界中に散らばっていることでしょう。 人と人とが出会って お互いの幸せを願いあうコンサートが世界中でどんどん開かれることを祈ります。
楽団あぶあぶあ&ミュージカルチームLOVEを代表して 東野洋子