国際奉仕委員会 関口委員長
卓話 NGO カレーズの会 関西支部代表 江原伯陽様
「 アフガニスタンの現状について 」
カレーズの会の活動目標
カレーズの会はアフガニスタンの復興を 医療や教育面に於いて支援することを目的として設立されたNGO団体である。 その活動を具体的かつ 顔の見える形にする為に 以下の如くの企画書を作成し それに基づいて計画や経理を試算する。
アフガニスタン国内や 周辺国の難民キャンプで活躍中である国際NGOスタッフや 医療従事者が語学のバリアを乗り越え 且つ充分に能力を発揮出来るように アフガン語・日本語・英語辞書を作成して配布する。 同様に国内の医学生や医療スタッフにも日常診療活動や就学に於いて利用して戴く。
アフガニスタンにおいて 肺結核をはじめ感染症は重要な課題であり 国民の健康づくりの上では その対策は不可欠である。 一方教育は社会の基盤であり 復興の基礎を成すものである。 このような教育や医療の需要は国民各層に存在するが 特に地方や経済的に脆弱なところに顕著である。
カレーズの会は 結核対策及び他の医療活動を地域住民に普及させる為には 日本における婦人会のような活動を目標とし 村単位毎に組織作りして行うことを想定している。 なお これらの対象の村では教育の一環としては衛生指導 乳児や幼児の健康管理 一般教育に対する啓蒙活動や 慢性疾患の確実な薬剤投与による治療(例えば結核対策のDOTS) をもあわせて行う。 アフガニスタンでは教育は国家対策であり 全ての学校(教育機関)は国立であって 私立学校は現在のところ正式に許可されていない。 よってカレーズの会の当面の活動は 教材の配布や 教育の側面支援が基本となる。
このような活動の1例として 以下のシェーマを参考にされたい。
例えば各村に50家族がいると想定し その内から一人を代表として選抜し その方は簡単な保険や衛生教育を受けさせて他の村人にその内容を定期的に再指導する。また このような村を10集めて その代表たちが合同で教育を受けることや活動報告をする。 やく10の村の連絡の中心になるのは Health Center(HC)であり 定期的な教育や指導 そしてデータの集積と評価を行う。 なお このHCのスタッフは定期的にこれらの村を巡回指導するとともに その村人に健康診断や患者の診療を行う。 このような活動を成功した地域から順次広げていく。
カレーズの会は このチームの全ての給料 移動手段 経費や薬品を賄うとし その指導や管理を定期的に実施する。 その為にも現地事務所の設立が不可欠である。 アフガニスタン国内に於いて活動を行う為には 同国政府の許可が必要であり 手続きに数ヶ月かかるとされている。