当社は、旧弊に縛られた木材流通改革の要として仲買有志により大正13年(1924)12月に港区市岡の地に誕生いたしました。爾来、昭和、平成の時代を通じ、ことに戦中戦後の激動期にも「仲買の市場」という本旨に則り先人達のたゆまぬ努力によって、関西における木材流通の中心としての役割を果たしてまいりました。これもひとえに、買方の皆様をはじめ、問屋、商社、生産者の方々、並びに関係各位の温かいご支援の賜物と、心から御礼申し上げます。
さて、わが国の経済状況に目を移しますと、高度情報化社会と経済のグローバル化が目覚ましく進展する一方で、社会の成熟、高齢化・少子化が進み環境問題の増大といった問題やバブル崩壊後の長期にわたる景気の低迷により、従来のシステムは急速に有効性を失い、行政や財政の改革がすすめられています。
木材業界においても時代の変化とともに木造住宅の着工戸数の減少や、間違った認識による本建築に対する敬遠、建築工法の変化、生産者によるプレカット工場やハウスメーカーとの直接取引の加速など、木材の消費流通構造は大きく変化しています。
当社といたしましても、このような状況に対応した市場機能の改善、合理化が求められているものと認識し、さまざまな改革を推し進めるとともに、公共的な側面を持つ木材市場事業を維持発展させるべく不動産賃貸事業にも注力し、安定した経営基盤を確立するよう努力を続けています。
21世紀は環境の時代と言われております。経済を優先し環境を破壊してきた社会の在り方が見直され、環境と共生しつつ健全で持続可能な資源循環型社会への転換が求められており、木材業界が果たす役割は大きいものと認識しています。これからも木材流通を通じて、社会に貢献する企業として時代の変化に対応した柔軟な経営を目指して役職員一同努める所存でございます。
今後とも、大阪木材相互市場に対し変らぬご愛顧ご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。