2019/04/22更新

「全心協ニュース No.73」



全心協総会のご案内




2019年4月
総 会 式 次 第
・日時 : 2019 年 5 月 25 日(土)11 時 30 分より 13 時まで
・場所 : インスタベース田町・芝浦ホール 302 号室

     (港区芝浦 3‐11‐5 第三共栄ビル 3 階 302 号室)
  ※地図はこちら(PDF)
・議題 : 事業報告/決算報告/公認心理師誕生後の全心協の今後について

◆全心協は1993年6月26日に臨床心理技術者の国家資格創設を推進する職能団体として誕生しました。
 1990年発足の厚生省臨床心理技術者業務資格制度検討委員であった3名の心理職、齋藤慶子(武蔵野赤十字病院:当時)、手林佳正(三枚橋病院:当時)、桜井素子(神奈川県立精神保健センター:当時)の呼びかけに呼応した96名の心理職によって旗揚げされました。
 設立当日、初代全心協会長の大森洋亮(針生ヶ丘病院:当時)が以下の決議を行い、7月に厚生省保健医療局精神保健課長に手渡しました。

                     決 議 文                    1993年6月26日
 全国保健・医療・福祉心理職能協会は今回の精神保健法改正における付帯決議を踏まえ、保健・医療・福祉領域の心理職の国家資格化の早期実現を求める。
 また、資格の内容は4年制大学における養成を基礎に、心理職としての名称独占を果たし、 法制度内に整合的に位置づけられることを期待する。
 以上決議する。
 
◆爾来、全心協は資格法の成立に向けた建設的な働きかけを積極的に継続してきました。 全心協の活動は1993年より四半世紀にわたりますが、何度も大きな壁に当たり挫折を重ねた歴史でもあります。
 2002年には厚生科学研究班の最終報告を受ける形で「医療保健心理士」資格の法制化をめざして 国会議員に働きかけましたが、国会議員連盟(議連)結成直前に頓挫し、2005年は「医療心理師」の法制化を目指して衆議院法制局等の協力も得て法案を作成し、心理学界や医療関係専門職団体に呼びかけて医療心理師国家資格制度推進協議会を結成し、超党派の議連の設立に至りましたが、最終調整の結果「臨床心理士及び医療心理師法」(2資格1法案)となり実を結びませんでした。

◆しかし、その後も他団体との折衝を重ね、2009年からは医療心理師国家資格制度推進協議会、臨床心理職国家資格推進連絡協議会、日本心理学諸学会連合の三団体会談を開始し、70回以上の会談を重ねた結果、2015年9月9日に議員立法「公認心理師法」が成立しました。
 全心協は、国家資格創設に努力を重ねてきた三団体のメンバーとして、法が施行され資格試験が実施されるまで貢献したいと会員の皆様にもお伝えしてきました。
 2018年9月と12月には第一回公認心理師試験が実施されて28,574人の合格者が生まれ、2019年2月には公認心理師の登録証が根本厚生労働大臣並びに柴山文部科学大臣名にて発行されました。
 このことにより全心協創設以来最大の目的が果たされましたので総会を開催し、事業及び決算報告の後、全心協の解散を含めた今後について討議し、総会決議を行いたいと考えます。

◆会員各位のご参集をお待ちしております。
 なお、総会での議決は後日、当ホームページに掲載致します。