2010/10/15更新
「全心協ニュース No.63」巻頭言 総会とシンポジウムの開催 |
平成22年10月 |
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全心協会長 宮脇 稔 |
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総会とシンポジウムを開催します 2010年度の全心協総会を以下の要領にて開催します。また総会終了後に国家資格創設のための報告とシンポジウムを企画しています。 2005年7月に国家資格法案は2資格1法案の形で国会提出直前の段階を迎えました。 しかしながら「2資格1法案」では医療・保健現場に医師の指示を受ける心理職が2種類できることになり、医療現場の多くの他専門職とのチーム医療に齟齬をきたす、 なにより患者・クライアントに混乱を招きかねない等の理由により日本医師会、日本精神科病院協会、日本精神神経科診療所協会等有力な医療関係団体より反対声明が出され、 国会の郵政解散と共に頓挫するに至りました。 こうした経過を受けて、全心協は長い期間水面下でさまざまな団体を交渉相手として国家資格化の可能性を模索してきました。 ようやく2009年にはいり「2資格1法案」の当事者団体であった医療心理師国家資格制度推進協議会と臨床心理職国家資格推進連絡協議会および2団体の調整役を担う 日本心理学諸学会連合を加えた3団体で国家資格創設の必要性と可能性を三団体会談として話し合えるようになりました。 そして第4回三団体会談以降は「1資格1法案」を目指して具体的な話し合いを重ねています。 2010年3月と5月には日本精神科病院協会、日本精神神経科診療所協会等有力な9つの医療関係団体と1資格1法案の基本コンセプトについて話し合い、 8月には3団体間の微調整も実施し、いよいよ基本コンセプトおよび経過措置についての最終合意段階を迎えています。 そこで全心協では2010年度総会の後、「2資格1法案」の当事者団体であった臨床心理職国家資格推進連絡協議会と医療心理師国家資格制度推進協議会の代表をお招きして、 心理職の国家資格創設に向けた取り組みの最新情報と、基本コンセプト、経過措置、カリキュラム案等の課題と今後の展望について、 忌憚のない話し合いの場としてのシンポジウム開催を企画しました。 当日は情報発信だけでなく、参加される心理職当事者の方からの疑問や提案にも耳を傾け、 心理職の国家資格創設のための有意義で実りある意見交換を行いたいと考えておりますので、 会員のみに限らず多くの国家資格を求める同士が集うことを心よりお待ち申し上げます。 国家資格創設はカリキュラム案、基本コンセプト共に大詰め段階を迎えており、方向性が3団体でまとまれば、医師の団体の理解と協力を受けて、 すぐさま国会議員や行政担当者に資格の必要性と内容を説明し、政党や行政機関への働きかけを開始することになります。 そうなれば会員の皆様のご協力が欠かせません。ぜひ今回のシンポジウムに参加していただき、資格化の進捗状況につぶさに触れてください。 会員以外の方もシンポジウムに参加していただけます(資料代1,000円。会員は無料)のでお誘い合わせの上ご参集ください。 2010年度総会案内
シンポジウム案内
資格化の経過と現状 2010.7.1 医療心理師国家資格制度推進協議会2010年度総会 2009年12月に心理学諸学会連合で決議された基本コンセプトについて意見交換。 ・ 基本コンセプトにもとづき国家資格化にむけた取り組みを進めることを確認。 ・ 3団体間に要望の相違点が残っており、調整の必要性が指摘された。 2010.7.25 全心協役員会 ・ 大学院カリキュラム案の検討。心理学関係大学院ならどこでも受験できるカリキュラムを基本とすることを要望。 具体的内容は9月23日役員会で検討。 ・ 3団体が1つの要求団体にまとまる必要性を確認し、3団体会談で方針提案することに。 2010.8.8 第8回3団体会談 3団体の基本コンセプトに微妙な違いがある点を調整し、経過措置についても意見をまとめる。 ・ 医療提供施設以外の領域における他専門職との関係を基本コンセプトに盛り込む。 ・ 資格の更新制および経過措置の対象者の検討を行う。 ・ まとめて一本化した3団体基本コンセプト案を3団体に持ち帰り検討する。 2010.9.23 全心協役員会 総会準備、大学院カリキュラム案作成、今後の資格化タイムスケジュールの検討 今後の予定 2010.11.3 第9回3団体会談 ・ 3団体基本コンセプト案・カリキュラム案について経過報告 ・ 今後の国家資格化へのタイムスケジュールを検討予定 2010.11.14 全心協総会・シンポジウム ・ 推進協、推進連を迎えて国家資格創設のためのシンポジウム開催 2010.12.23 日本心理学諸学会連合理事会 ・ 3団体基本コンセプト案を検討・決議 ・ 大学院カリキュラム案検討・決議 |
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