Books

尾崎豊に関する書物は山ほどあれど、
尾崎本人が書いたものが一番読み応えがあるけれども、
他人が書いたものでも「これは!」というものも紹介!
 
「尾崎豊ストーリー 未成年のまんまで」 落合昇平著 ソニーマガジンズ(85/7/5)
 少年時代からオーデション、デビュー、そしてセカンドアルバム「回帰線」の発
売までの彼を追った追想録。彼の知られざる裏話から、彼を取り巻くオーディエ
ンスの話、彼自身のその独特の世界観が感じられる一冊です。
「誰かのクラクション」 尾崎豊著 角川書店(85/10/25)
 彼自身が散文形式で綴ったエッセイにも似た作品集。内容がかなりシビアな
んだけど、歌からは読み取れない価値観みたいなものが感じられる。十代の頃
のビジュアルもたくさん詰まった一冊。ある意味英語の勉強にも繋がる本(笑)。
「尾崎豊写真集 WORKS」  ソニーマガジンズ(88/12/1)
 1984年のデビュー当時から1988年にかけての彼の成長が見て取れる山内順
仁氏による珠玉の写真集。また、藤沢映子氏による彼のデビュー当時のインタ
ビュー集も合わせて掲載されており、当時の彼の考え方がとてもよくわかる。
「普通の愛」  尾崎豊著  角川書店(91/2/28)
 彼の7編からなる初の小説集。僕のオススメとしては、彼のユニークな面が見
られる「ファースト・フード」、会ったことのないアイドルに想いを寄せる、万引きを
してしまった少年の心の葛藤を描いた「フェアリー・ウィスパー」、彼の実体験だと
思われる、長編「普通の愛」、そして少年時代からの記憶であり、ボクが思わず
読んでて泣きそうになってしまった「雨の中の軌跡」など。彼自身が著したものに
は「白紙の散乱(写真詩集)」、「黄昏ゆく街で(長編小説・未完)」、「堕天使達の
レクイエム(小説、ライナーノーツなど)」がありますが、これが一番のオススメ!
「MEMORIAL YUTAKA OZAKI 1983-1992」  ソニーマガジンズ(92/8/25)
 GB(ギターブック)に収められた尾崎豊のデビューから、未掲載だったラストア
ルバム『放熱への証』についてのインタビューまでをビジュアル含めすべて載せ
たオールカラー本。彼の音楽の軌跡とともに、人生が記された貴重な一冊。
「I LOVE YOU 尾崎豊との激走345日」  鬼頭明嗣著  太田出版(93/2/2)
 彼の独立プロダクション「アイソトープ」の設立から「BIRTHツアー」まで携わった
元マネージャーである著者の激白。そこには綺麗ごとではすまされない様々な尾
崎豊が存在した・・・。表側からはわからなかった彼の真実がそこにある。続編と
して尾崎豊と女たちを題材にした「きっと忘れない」、尾崎豊の音楽の礎にもなっ
た11人のアーティストとの関わりを題材にした「愛すべきものすべてに」がある。
「時間がなければ自由もない−尾崎豊覚書−」 須藤晃著  ソニーマガジンズ(94/4/25)
 彼のプロデューサー・須藤晃氏が彼について書いた文書や、彼からの手紙、ま
た彼との対談をまとめたアーティスト対プロデューサーとはどんなものなのかが書
かれている。彼を発掘した須藤氏だからこそ、一行一行に説得力がある一冊。
「尾崎豊が伝えたかったこと」  須藤晃著  主婦と生活社(95/4/24)
 彼が十代に発表した29曲について、一曲一曲ごとにどのように作られていった
のか、またその曲の背景にあったものは・・・など、彼の一番近くにいたプロデュ
ーサーならではの見解が興味深い。本の大きさ同様、とても貴重で大きな一冊。
「地球ライブラリー 尾崎豊」  須藤晃 他著  TOKYO FM 出版(99/11/29)
 この本には彼のすべてが詰まってる、と言っても過言ではないほど、全データ
が詳細に刻み込まれている。アルバム『十七歳の地図』の製作日誌など、サイド
ストーリーも充実していて、フリークには欠かせない一冊です。
 
 
最後に・・・
ボクは個人的には未発表曲、未発表ノートなどはあまり好めないのです。
なぜならそれは彼が発表できないと判断したから未発表なのであって
それを発表することが故人の意思に反してるんじゃないかと思うからです。
興味が全くない、と言ったら嘘になるけど
ボクは彼の意思を尊重するなら出さない方がいいと思うんですけどね。
金儲け主義を嫌っていた彼にとっては・・・。
(未発表映像はどんどん観たいけど・・・(笑))

 

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