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| T 漆について 漆は、ウルシ科の落葉高木です。ウルシ科の植物は、主に熱帯地方に分布し、その種類はおよそ600種にも及びます。ウルシ科の植物には、ヤマウルシやツタウルシ。ヌルデやマンゴーといったものがありますが、一口に漆といっても種類が多いため、その土地その土地で性質も異なりますし使われ方も様々です。 先述のとおり、漆は落葉高木ですから、背丈は2メートル以上になり、幹が太く直立し、枝を張って他の植物を覆うような形をしているのが特徴です。春には新しい葉を茂らせて白い花をつけ、秋には殻の硬い実をたくさんつけます。この実が会津ろうそくにも使われる木蝋(もくろう)の原料になります。 そして、「掻きとり」と呼ばれる方法で樹皮に傷をつけて採取した樹液(生漆(きうるし))は、油や着色剤などを混ぜて、食器や器などの塗料として使われるわけです。 ちなみにこの採取方法には「殺し掻き」と呼ばれる方法と「養生掻き」と呼ばれる方法の2種類があります。 ・「殺し掻き」/樹液を採取し尽くして樹を枯らしてしまう方法。 ・「養生掻き」/漆を栽培し、計画的に樹液を採取する方法。 この「掻きとり」をする人を「掻き子」または「漆掻き」といい、鎌などの道具を使って掻きとります。何十年も経ったような大きな樹は、はしごなどを使って高いところまで登らなくてはならないため、10年前後の樹を掻くようです。ちなみに1本の樹から採取できる樹液の量は、どんなに取れても200グラム程度しか採取できません。このように漆の樹は、樹液と蝋を採取できる貴重な樹でしたし、耐水・耐熱性・耐酸性・耐アルカリ性の性質を持つ漆の塗りものは、古くから上級社会の人々の食器を美しく飾るものとして利用されてきました。 U 漆器のお手入れについて お手入れ1.洗う 漆器は使わなくても1年に2回ぐらいは微温湯で洗います。 (スポンジのような柔らかいもので洗わないと、傷が付くので注意しましょう。) お手入れ2.拭く 最初に固く絞った綿布で拭き、次に乾いた布で拭きます。 お手入れ3.乾かす 拭きおわった漆器は、風通しのよい、部屋に並べて、2〜3時間湿気が無くなるまでそのままにしておきます。 お手入れ4.しまう 乾かした漆器は、柔らかい和紙に包んでしまいます。(和紙で包んだ上から、ウコン布でさらに包むと除虫効果があります。)また、漆器をしまう入れ物に桐箱を使うと、カビを防いでくれます。 V漆器のQ&A Qにおいが気になるのですが・・・ 塗って間もない漆器は、匂いが残っている場合があります。とくに蓋のあるものに関しては、なかなか匂いがぬけませんので、作って1年ほど後のものでないと、汁物を入れたときに多少匂いが感じられます。匂いが気になるようであれば、微温湯で何度も洗い、脱臭剤を入れた箱に入れておくとよいでしょう。※熱湯は黒漆が変色してしまうため微温湯がよいです。) Q カビが生えてしまったのですが・・・ 大切な漆器だからといってしまいこんでしまうと、漆器を包んでいる布や紙が湿気で湿り、器にカビを付かせる原因となってしまいます。カビのついてしまった漆器は、柔らかい布に食用油を含ませてていねいに拭き取るとよいでしょう。 Q ヒビが入ってしまったのですが・・・ 漆塗面に細かいヒビが縦横に入ってきたときは、表面の漆や下地が老化したことになりますので、できれば塗りかえておくとよいでしょう。 |
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| Last update 2003.3.1 | |||