He is "Tadashi" , not "Cyuji"

紫の悲劇
銀扇座事件
久遠堂事件	(2001.8.19)
ミステリなふたり	(2001.9.10)

紫の悲劇

お香と兄妹とバンザイくまさんの話
霞田シリーズ第7弾．冒頭の"バンザイくまさん警部"がすごく笑えた．相手の両肩に手を置くために体を90度折り曲げないといけないってマヌケすぎる．本編の方はシリーズを通して重要な話になっていると思う．まず志郎の"探偵"としてのスタンスが変わった事．そしてそのスタンスをより深く見せるアンチ志郎の"名探偵"が登場した事でしょう．この二人の今後が楽しみです．でもお互いに相手の実力を認めても相手の思想を理解(納得)することは出来ないんだろうな．何かふとブラックジャックとDr.キリコみたいだと思えた．

銀扇座事件

上下巻に分かれた長編ですが，長いお話というわけでなく普通の話を2話分読んだ感じ．上巻を丸々使ったトリックですが途中で解りました．最初は「狂ったか！太田忠司」と思うほど違和感バリバリに感じていたのですが，アキの「クソガキ」発言の時にこれは違うんだと確信しました．あまりにも違いすぎる．そんなわけで上巻のラストには「これはこうゆう話なんだな」くらいにしか感じませんでした．
予知能力云々ですが，そんなものは無かったでしょう．一生懸命工作をして，その工作をしたことを本人はきっと忘れているのでしょう．

久遠堂事件

この事件ですが、僕は犯人当てに成功しました。それもかなり早い段階で。どのくらい早いかというと惨劇のあった夜の時点でです。でも達成感というか、「してやったり」とかいうのは感じなかったです。
だってこの犯人の行動ってば魂胆見え見えなんですもの。うまく他人を操ろうとしたのでしょうけれども、操り方が下手で下手で不自然さ全開でした。
話は変わりますが、僕は池田ファンですね。ああいう瓢々としたキャラが好きなんです。最後に彼が活躍してくれたので良かったです。�

ミステリなふたり

かなりいい感じ。もう景子さんにメロメロです。新太郎くんもなかなかいい味をだしているのですが、景子さんにはかないません。「氷の女」景子さんと「おのろけ」景子さんが同一人物には見えないですね。でも、景子さんならアリかなと思えてしまう…。
ミステリ部分も短篇のテンポというか面白さがあって満足できるできです。爪は10本全部切れば良かったのに、とか細かいことを思ったりもしますが。
一番よかった話は「ミステリなふたり happy lucky Mix」ですね。

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