補講第15回 「デビューの時期」
 

続いての質問はワイアールさんです。

「シナリオ教室や、日記の過去などを
読みながら知り合いとチャットで雑談していて疑問に思ったことなのですが
シナリオライターと言う職業は
早ければ良い・遅い方が良い
(ゆっくり作る→知り合いに見せるの経験を積んでから)
あるいは、22,3歳ぐらいから 等
何か年齢的な物での問題と言うのは存在するのでしょうか?

最近色々なソフトハウス様の求人情報を巡回したりしてるのですが
良くあるのが「性別、年齢、学歴不問」と言った募集要項になってるんですが
志を持っていれば、早くこの業界に入ることを
目指して方が良いのでしょうか?
(まぁ望んだ所でそんな簡単に入れるような世界ではないですが^^;)

個人としては、早い段階で入って少しでも多く揉まれて
勉強していった方が良いのではないか?と思うのですが……


早い遅いではなく、とにかく書くこと

◆早い方がいいのか遅い方がいいのを考える危険性
 早ければいいのか、遅ければいいのか。
 どちらがいいなんて問題は、原則的には存在しません。
 要はできたものがよければいいんです。頭で考えすぎないように。

 シナリオ志望者の人たちを見てていつも思うんですが、どうも「行動」の前に「考えて」ばかりの人たちが多い。
 なぜ行動しないの?
 なぜ、先に考えてばかりいるの?

 考えてたって、行動しなきゃ、夢なんか絶対つかめないんですよ。
 
 ただ、就職の年齢については暗黙の了解があるようです。
 30近くになると、就職しづらくなります。

◆ソフトハウスは練習の場にあらず。商業はどこでも本番
 それから、勉強するためにソフトハウスに入るという考えは、ユーザーさんに対して失礼です。

 あなたが「勉強に」と思ってつくったソフトを、ユーザーさんは「完成された商品」として買うんですよ?
 練習の商品をユーザーさんに買わせるんですか?

 あなたがユーザーだったとして、「勉強代わりに書きました」ってソフト、買いたいですか?

 たとえ初めて陵辱ゲームをつくるときでも、勉強のためと思ってつくったりしません。
 初めての人は初めてなりに、陵辱好きな人によろこんでもらおうと思ってつくるんです。

 ものをつくるという場所は、練習場ではありません。いつだって本気なんです──本気でつくっていないソフトが市場に出回っているとしても。
 デビューの時期を考えるのは、エネルギーのロスになります。
 デビューしようと考えているあなたが一番行なうべきは、とにかくいいものを書くこと。人に見せて、批評をもらって、また直して、いいものを書くこと。
 早い方がいいのか遅い方がいいのか考えることではありません。
 デビュー前だと、ついつい考えてしまいがちですが、それをするだけどんどんデビューから遠ざかります。
 考える暇があったら、1KBでもシナリオを書いて、1人でも多く人に見てもらってください。

 

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