師走の翁 『師走の翁』
●出版 ヒット出版社
●定価 896円(税別)
●乳シズム ★★★★
●推奨ランク SA
●フェチ嗜好 乳房のムチムチ感
 

 
REVIEW

師走の翁 1999年1月発売。
 師走の翁3冊目の単行本。
 収録されている短編は5本。通常、単行本1冊で8~10本ということを考えると、1本あたりが非常に長いということになる。
 ヒロインの巨乳率はさらに高くなっているが、ストーリー的な巨乳率は、それほど高いわけではないか5本の短編のうち、フェラチオに焦点が当たっているものもある。また、乳房への具体的な愛撫が多いわけではない。
 師走の翁氏のフェティシズムは、ねっとりとした巨乳の描写に向かっている。天然乳らしい豊満さとやわらかさに満ちたよく絡みつくような乳房を描くこと。そこに師走の翁氏のリビドーが注がれている。まさにオッパイ星人が描く乳房だ。
 巨乳フェチ的には、「制作快調」がいい。ヨーニ女学院の映研「亜州電映研」)の女子部員たちが、自分たちでアダルトビデオを撮ってしまおうとビデオ制作に乗り出す……というお話だ。アキラといういたぶられ役の巨乳娘や、晶子というちょっと強気の巨乳眼鏡っ娘が登場する。それに晶子(巨乳眼鏡)の兄、雅樹が加わって明るくエッチに物語は進行。ボリュームたっぷりの50頁だ。縛られたアキラがねっとりとおっぱいや乳首をいたぶられるシーンや、晶子が自慢の巨乳で雅樹をいかそうとえっちに奮闘するシーンは、オッパイ星人にはうれしいシーンだ。
 師走の翁氏といえば、明るい乱交が持ち味だが、その明るい乱交のエロさが遺憾なく発揮されている。全体的な巨乳フェチの比率を考えると、推奨ランクはBにとどまってしまうけれど、その分、「オッパイも女性器も」という読者、すなわちオッパイ好きには好ましい作品に違いない。
  

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