ノルウェ−
 オスロ市の環境・社会福祉・再開発政策について
  4月26日

 オスロ市庁舎表敬訪問 9:00〜

 議長(市長)代行の財政局長が
「環境重視の都市再開発をご覧下さい。2003年オスロ市は環境優秀都市賞に輝きました」と挨拶。

 総合司会 アンネ・マルグレ−テ・ロクセスさん(視察担当)
 オスロ市概要説明 エルドリ・ランゴ−ケルさん(国際課の長)
○オスロ市 人口52万人 1000年前に町が出来た
○議会は議員内閣制で8人の局長
 (環境・交通、ビジネス、文化・教育、都市開発、社 会福祉、財政、局長事務局)
○議員 59人  4年任期  議長が市長
○市の予算 241億クロ−ネ(3856億円)うち 120クロ−ネが社会福祉
○効率化のため、市を15区に分け教育、福祉を担う
○業務視察の受け入れ課を新設、市が責任をもってコ−ディネイトすることになった。

持続可能な社会づくりの政策

環境政策
環境・交通局長 グットム・グルン氏 シグネ・ニ−ルスさん
5年まえよりブル−・グリ−ンをキ−ワ−ドとして、生態系の多様性を考慮した。湖、川、港湾の浄化、自然再生、環境規制をとり入れた。公共交通(電車、エコバス)、自転車道の整備を続けている。
2003年は60都市が参加した環境都市コンク−ルで最優秀賞を受賞
さらに、2004〜2020年まで、より高度のレベルのプログラムに添って持続可能な都市づくりをすすめている。
北海油田があるが、CO2汚染につながるので市民のの反対が多い。

市民参加
@新聞紙上に記事(広告として紙面を買う)
 計画発表 →企業や市民にダイアログを求めるプロジェクトをつくる
A自治体が責任をもって15区にも説明セミナ−開催(イデ−バンクが基金を出し)
 グリ−ネ・バ−ケ−、グルンバ−ダ−という組織が環境行動計画推進行動のための知識を提供
B草の根啓発 常に環境にやさしいくらしについてアンケ−トをくり返す
 (例暖房熱源、省エネ行動、ゴミだし) みどりの本(やさしく書いたエコ生活)を配布。
Cエコカ−(バッテリ−車等)は駐車場無料、高速道路も無料

社会福祉政策
福祉局長 エリ フィルセスさん
(オスロ市でソ−シャルワ−カ−として20年間勤務その後いろいろな部局の体験もした)
この40年間で社会福祉はめざましい発展をした。
@女性の地位の向上により、家庭介護は公が責任をもつ。保育園は待機児なし。
 出産休暇(有給休暇3ヶ月だったのが1年に延期それ以後2年まで80%)
A就労形態〜
 67歳停年 老齢年金〜月額8000クロ−ネ(約13万円)が基礎年金でポイント制による付加がある
B生活保護〜基礎年金+住宅助成金
C高齢者センタ−(1区に1〜2施設)
 社交の場として位置づけ、元気な高齢者のボランティアにより支えられている。
センタ−から65歳になった市民に対してボランティアおさそいの手紙が届く。
市民はボ ランティアを通して地域の高齢者支援に参加し多くのことを学ぶ。

SOFIENBGE SENTERET(高齢者センタ−)視察  13:00〜

 デイサ−ビス、配食サ−ビス(800食)、痴呆サ−ビス、ホ−ムヘルプサ−ビスのステ−ションとして、もとは教会が所有していたが、1997年から有限会社として、高齢者サ−ビスを行っている。
 オスロ市の65歳以上の市民のソ−シャルヘルプの窓口としての機能もある。運営費はオスロ市から。

○規模 85人・入居者(個室・2DK 25u) 100人(スタッフ)理学療法士3人
 作業療法士2人、半数がフルタイム 医者常駐 牧師
○リハビリプ−ルが特徴 高齢者だけでなく妊婦、障害児・者にも解放
 私たちが訪れた日は妊婦さんたちが楽しそうに泳いでいた
○元気な65歳以上の方々によるボランティアで話し相手、
  清掃、給食、アクティビテ ィその他がおこなわれている
○スタッフの子どもたちの保育園も併設されている

船でオスロ湾一周。15:00〜

ウオ−タ−フロント再開発が2005年から始まる。
 環境担当のヨルゲン氏が環境に配慮したプロジェクトについて、グリ−ン・ブル−を キ−ワ−ドとして、海の清掃、騒音解消、倉庫跡地利用計画、島の自然保護、リゾ−トエコ開発について説明

4月27日〜28日 KS465便オスロ発コペンハ−ゲン経由でSK983スカンジナビア航空にて帰国の途につく

戻る