三度、北欧を訪ねて

財団法人市川房枝記念会 常務理事 山口 みつ子

7月30日から8月9日にかけて、デンマーク、アイスランド、スウェーデン、フィンラン ドの首都を中心にスタデイ・ツアーを致しました。1997年、デンマーク、スウェーデン、 1998年、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーを訪ね、今回で三度目のツアーとなり、 北欧5カ国をすべて巡ったことになります。

今回のテーマは、「平等・福祉・平和」とし、北欧の女性の状況と政策について見聞し てきました。

初めて訪れたアイスランドとフィンランドは、極北に近い位置にあり、私たちの滞在中 は、彼地の人々にとつては束の間のサマーバケーションの時期でしたが、日程を差し繰っ て快く対応して下さいました。
アイスランドのフィンボガドッテル前大統領は、現天皇の 即位式に参列のため来日された際、私は「婦人展望(現女性展望)」のインタビューに立 ち会い、世界初の女性大統領の識見に感動したことがあります。ツアーの方々にその機会 が得られるように、アイスランド大学のアウドール先生を介してお願いしました所、滞在 先のコペンハーゲンから帰国してお会い下さいました。

地形的に厳しく、人口27万のアイスランドが苦難の歴史をへて、今日の豊かな生活と平和を築いたのは、男女平等参画な くしては考えられないと思いました。
短期滞在にも関わらず、アイスランド大学での集中 レクチャー、議会訪間、高齢者施設見学等、適切なプログラムを進めてくださったのは、 アウドール先生のお陰です。
そして何よりも、私どものツアーに対し、三度にわたった岡沢憲芙早稲田大学教授の絶大なご協力があって初めて実現できたことでした。改めて先生 に深く感謝を申し上げます。又このツアーを支えて下さつた方々に厚く御本L申し上げます。

これからも北欧の出会いを大切に交流を深めたいと思います。最後に、このツアーの経験をできるだけ多くの方に広めたいとの思いで記録集を発行しました。

皆様のますますのご活躍を祈念しております。


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