スウェーデン王国

 190年間戦争をしない国

 社会的な平等を目指す北欧デモクラシ−モデルといわれるスウェ−デン。医療や福祉に市場原理を貫き、公共負担よりNPOやボランタリ−活動で社会保障を支えるアメリカとは対照的である。
 アメリカ的方向へと梶をとっているわが国の社会保障制度に対して私は地方分権を進める中で、スウェ−デン方向に軌道修正で出来ないものかと考えての参加であった。

 国土面積は日本の約 1.2倍、人口885万人、首都ストックホルムに 73万人が住んでおり、世界に先がけて、新しい社会制度 (福祉国家、男女平等、地方分権、外国人労働問題)に取り組んできた。 わが国との関係も古く、1868年のスウェ−デン修好通商航海条例以来二度の世界大戦中も国交は断絶せず文化交流、政府間交流も行われてきた。
 私たちが訪れた8月3日、ストックホルムの気温は20度と快適、5日のウプサラ市は17度。冬期はメキシコ湾流の影響で緯度の割には暖かく氷点下3度位が平均とか。間接税が 25%と高く旅行者にとってはきびしい。

 スウェ−デン議会(8月4日)

 国会は主権者が選ぶ政治の顔ともいわれている。

(写真1.スウェーデン国会議事堂)

合意形成を最優先させる穏健的民主政治の手法は一朝一夕に培われたものでないと思う。生活協同組合の発祥の国でもあり、高福祉・高負担といわれる税金による財政運用は、国民の政治に対する信頼があるからこそ可能なのであろう。

 1970年から一院制で 349名(うち女性議員 149名、42.69%)任期は3年、選挙制度は比例代表制、全国28選挙区。国会本会議場の議席配列は世界でもめずらしい選挙区毎に。
正面左右に議席配列模型の電光掲示板があり、議員個々の賛成・反対・棄権・欠席のランプが瞬時に表示されるようになっている。いかにも、情報公開先進国らしい。

(写真2.スウェーデン国会議事堂内1)
(写真3.スウェーデン国会議事堂内2)

北欧インテリアの明るい木目の椅子や、テ−ブル、勿論、傍聴席も。廊下には、平和運動の指導者オロフ・パルメ首相の銅像があった。
(写真4.スウェーデン国会議事堂内オフロ・パルメ氏胸像とともに)

 ガムラスタンに通じる歩道から直ぐに国会傍聴に入れるのも、ボディチェックのきびしい日本の国会と対照的。

ビルトレット.サ−ビスハウス(8月4日)  

 84年に建てられた7階建て市営住宅の1〜2階ではグル−プホ−ム(一部痴呆対応)とディケアも行っている。
キッチン訓練室や自立している人のための洗濯室、フットケア−室、美容室等々この明るさ、清潔感は何故なのだろうか? わが国の施設とついつい比較してしまう自分に苦笑してしまった。おしゃれを楽しみ生涯自立して生きている人々、文化の差としてすませるわけにはいかない。

ウプサラ市へ(8月5日)  

  元・国連事務総長、世界中の人々から敬愛されたハマ−ショルド氏の郷里、ウプサラ市はストックホルムから車で約1時間の古都である。スウェ−デンの宗教の中心都市ともいわれているが高い聖堂の尖塔と、1663年に建立されたウプサラ大学の解剖学の講義室や現在の大学本部もある。

岡沢先生の案内で大学図書館の見学もできた。160年前の建築物。200万冊の蔵書。6世紀ゴシック翻訳福音書などがあり、世界の知の遺産がつまっていた。

植物学者リンネの庭園、博物館も訪ねた。

(写真5.ウプサラ大学前にて)


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