K原氏から戦前の歯磨き粉をいただいた。
一つ目は、小林商店のライオン歯磨、2つ目は資生堂の資生堂歯磨、23銭と書かれている。
小林商会は東京市蒲田区東蒲田、資生堂は東京市京橋区銀座で今はない地名が使われている。どちらも缶入りで、未開封のものだが資生堂の缶は小さな穴でもあいているのか押すと白い煙があがって、
昔のおしろいのような香りがする。
もうひとつ見せていただけたのは明治17年東京福田の民権香、和紙の袋に入っている。表には当時流行っていた自由民権運動を揶揄したと思われる”みんみん蝉”を追い払う二人の官憲が戯画として
描かれている。
明治時代にはすでにこのような歯磨き粉があったようだ。
図説歯科医学の歴史という本にも、ライオン歯磨と資生堂歯磨は絵入りで紹介がされている。