以前から歯科診療に各種の拡大鏡を使っている。 一度使ってしまうと、使わないで歯を削ったときのでこぼこが気になって手放せない。 それでも拡大鏡では歯の神経の奥などは
光が届かなくて、手術用顕微鏡が欲しかったが高くて買えなかった。
ネットオークションを眺めていたら、ライカの手術用顕微鏡と思われる商品がでていたので思わず落札してしまった。 実際に手にしてみると顕微鏡は水平方向を向いていて、口腔内を見ることが出来ない。
例によって多くの人の協力で何とか口腔内を見る手術用顕微鏡として使えるようになった。 今まで見ることの出来なかった根管の奥まで見えて、根尖付近は井戸の奥底に見える水面のように光っている。
ただツアイスの生物顕微鏡も、今度のライカの手術用顕微鏡もまだ外部からこの画像を見ることが出来ていないので、スタッフからはどちらも邪魔者扱いされている。
柱の部分を見てみると(コルポスコープ)と書かれたシールが貼ってあった。 元々は婦人科で使うものだったらしい。 ウイキペディアを見てみたらこの顕微鏡は三鷹光器がOEMで作ったもののようだ。
カメラのライカは憧れてはいたが手にしたことはなかったし、三鷹光器の方も中学の頃から天体望遠鏡を通して知ってはいたがとても素人が手に出来るものではなかった。どちらが作ったものであるにせよ手に
出来たことは素直にうれしい。
三鷹光器は東京天文台の南側の火の見やぐら脇にあったと思ったのだが、行ってみると無い。 最近東八道路の野崎八幡そばに三鷹光器があることに気づいた。
府中の森のそばにも屋上にドーム状の屋根があり五島光学と書かれた建物を発見した。
小さい頃から憧れていた会社が調布のそばにあるというのはなんだか心強い。
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