KALAVINKA
 カラビンカ
数年前関戸橋のたもとで開かれているフリーマーケットでKalavinkaの自転車ほぼ1台分を購入した。売ってくれたのは競輪選手で実際に試合に使っていた物であった。赤い
メタリックのフレームは中学から高校にかけての頃、競輪選手から譲って貰ったの赤いメタリックの自転車を彷彿させ思わす衝動買いしてしまった。
以前乗っていたのはその当時でも見かけなくなっていた木リムと三光社のダブルコグの車輪で、前三角が總インチのパイプを使ったフレームで、細い皮サドルは動かないように補強の金具が上パイプに固定されていた。
ブレーキはサドルの後ろに皮で覆われた板があって、これを後ろに押すとアルミの鋳物で出来たイカの甲羅のような物が直接タイヤに接触して利くようになっていた。固定ギアのペダルへの力が直接地面に伝わるような
感覚や軽い車体が気に入って、天返しステムのハンドルを上に向けて愛用していた。
メッセンジャーの人たちの中にはブレーキを付けずに乗る人もいるようだが、安心して乗れないのでサイクルボックスの新井さんににブレーキを付けるための改造をお願いした。トラック用ハンドルは腹の出た
僕には乗れないので、フィリップのフラットなバーを付けている。シマノの105という廉価なブレーキだがカンパの以前のサイドプルなどでは考えられないほどよく利く。
この自転車を梶原氏に見て貰ったところ「これは自分が乗っているのよりかなり重い。リムをシェーレンにでも代えてみたら。」と言われた。しかし僕はそんな部品を持っているほどのマニアでもないし、
とてもそんな繊細なリムを使いこなせそうもないので、現状で大いに満足している。
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