昔の歯磨き粉

昔の歯磨き粉(表)    昔の歯磨き粉(表)
昔の歯磨き粉(裏)     昔の歯磨き粉(裏)

 自転車名人の梶原氏から歯磨き粉2種類と、歯磨き粉が入っていた桐の小箱をいただいた。

 左はライオン歯磨の袋入りの製品で100グラムある。専売特許 粉の飛び散らぬ馴水性粉歯磨と記載されている。歯の磨き方として歯は縦(上下)に磨くのが正しいのです。前歯から奥歯へ、 歯の表側から裏側へ、静かに磨いてください。また奥歯のかみ合わせ面も丁寧に磨かねばなりません。 寝る前にも歯を磨きましょう。一日中に食べた食物の滓が、歯の間などに残っていると、 夜間睡眠中に腐敗発酵して乳酸を作り、歯の表面の琺瑯質を壊します。これが虫歯の初めですから、虫歯を防ぐには、必ず朝起きた時と夜寝る前とに、歯を磨くのが肝要です。と書かれている。昭和18年の物のようだ。

 真ん中の缶入りの製品は大阪市西区新町通の株式会社純美堂商会のクリーン歯磨で湿性という記載がされている。総重量84グラム。

 右の桐の箱は宮様家 陸軍海軍御用品 特別製のシールが横に貼られ、真上にはDr Nakamura’s tooth powder 薬歯磨 米国歯科ドクトル 中村生修先生 新法と書かれている。『目で見る 日本と西洋の歯に関する歴史  第二版』によると明治期と書かれている。


佐藤歯科フラッグ