木床義歯

木床義歯      『歴史写真』昭和2年8月号より

 梶原氏から昭和2年8月号の『歴史写真』のコピーをいただいた。東京下谷の広徳寺の墓地の区割り整理のため1927年(昭和2年)6月に発掘したところ柳生飛騨守宗冬が使用した木製の入歯 (小野玄入の作と推測されている黄楊製木製総義歯,歯は蝋石)(右上上段に小さく写っているのが上下木床義歯)他、刀剣、印籠、茶器類が出てきたという写真(右上)だ。左側には松平家の墓から発掘された琴や、細川家から発掘された胡弓、鼓、櫛、鏡、枕、煙草盆などが 写っている。 柳生宗冬は江戸時代前期の武士で、徳川家綱や綱吉らに新陰流を伝授したのだそうだ。

 柳生宗冬は延宝3年(1675年9月29日)に亡くなっている。1978年(昭和53年)に和歌山市の願成寺で発掘された仏姫(天文7年(1538年)4月20日に74歳で亡くなっている)の木床義歯が発見されるまでは、日本最古の木床義歯とされ、 海外の展覧会にも何度か展示がされたそうだ。

 木床義歯は現在主流のアクリル製義歯と比較すると、重量が半分くらいの超軽量だ。

佐藤歯科フラッグ