梶原氏から明治から昭和初期の歯磨き粉の箱と梅香散さらに、明治から大正時代と思われる含嗽剤をいただいた。
1つ目は、小林商店のライオン歯磨の家庭用大袋1ダースを入れる箱、小林商会は東京本所外手町にあり、ライオンの社史によると1930年(昭和5年)に発売とのことだ。
2つ目は本家伊勢屋吉次郎製黄袋歯磨梅香散。 伊勢吉本店は東両國横綱町の地名が使われている。梅香散は 和紙に包まれた袋入りで38から40グラムあり早稲田大学図書館の
ものと吉のマークが微妙に違う。
3つ目は東京市日本橋区瀬戸物町18番地の本舗齋藤徳友堂の含嗽剤、鹽剝散(えんさんかりさん)裏面に明治25年内務省許可、同44年警視廳改正認可、歯肉の腫れ・出血・痛み
などに効くと書かれた和紙に包まれ重量11グラム、定価10銭とある。
ライオン歯磨の箱のライオンは、立派でデザインも凝っている。鹽剝散のデザインもパーマがかかった人が大口を開けていて中央上に象の絵が描かれている。